薬学部

薬学科

No. テーマ 内容 教員名
101 ヒューマンコミュニケーションを学ぼう
―患者に寄り添える医療人となるための気づき体験型学習―
薬剤師は、医療人の一員として知識や技能ばかりでなく、患者や他の医療スタッフとうまくコミュニケーションできることが望まれています。できるだけ患者に寄り添い、患者と共に病に向き合うホスピタリティーマインドにあふれた薬剤師をめざし、基本的コミュニケーション能力を気づき体験型学習から学びましょう。 青柳 裕
102 くすりの歴史 人々は大昔から、大自然の中で草木や木の実などを採取して食糧としてきました。その経験の中で食べられるものと毒になるものを区別し、便秘の時には下痢をする草木を食べて症状を治す知恵を身につけてきました。実際、1万数千年前の縄文人たちの住居跡からくすりに使ったと思われるキハダ(ミカン科の落葉高木)が発見されています。日本のみではなく世界におけるくすりの歴史をわかりやすくご紹介します。 池田 義明
103 薬学と有機化学 薬の多くは有機化合物でできています。その有機化合物について勉強する科目が有機化学です。有機化学は、誕生してからまだ200年ほどしかたっていないにも関わらず、2000万種類以上の化合物が作られています。さらに、驚くことに、これらの多くは、炭素、水素、酸素、窒素など数種類の元素の組み合わせで構成されています。この有機化学の誕生と発展、さらに、薬剤師にとっての有機化学についてお話します。 今井 幹典
104 薬とサプリメントと情報 薬は症状にあった正しい薬を正しい時間に正しい方法で使わなければ意味がありません。薬を正しく使うということは、病気を早く治すことにもつながります。また、最近、ブームであるサプリメントも、薬との飲みあわせによっては身体に悪い作用を及ぼすこともあります。この授業では、日常生活において、処方薬、大衆薬、サプリメントを正しく安全に使用できるように基本的な知識を身につけてもらう内容を盛り込んで講述します。 大嶋 耐之
105 くすりの身体の中での動き 病院で処方されたり薬局で販売されているくすりの形や使い方は様々です。最もよく使われている口からくすりを飲み込む方法は簡単で便利な方法です。くすりを飲み込んだ後、くすりは体の中でどうなるのでしょうか。一般的なくすりの身体の中での動きについてお話します。 太田 欣哉
106 くすりなの?毒なの? 砂糖や塩でもたくさん食べると体に悪いのと同じように、くすりも使う量を間違えると、効かなかったり体に害を及ぼしたりします。それでは、くすりをどのくらい使うのが有効で、どのくらい使ったら有害だという情報は、どこで得られるのでしょう。この授業では、くすりの有効性と有害性がどのような方法で調べられているかを説明し、決められた使用量を守ることの大切さを伝えたいと思います。 大原 直樹
107 酸化と還元・電気化学の話 ビタミンCなどの広告で「抗酸化作用」という言葉を見かけたことはありませんか?抗酸化作用とはどんな働きでしょうか。酸化されやすい・酸化されにくい、とはどのように測定されるのでしょうか。高校生のみなさんにお馴染みのボルタ電池・ダニエル電池から出発して、実際の電気化学測定法をのぞいてみましょう。 奥村 典子
108 ピロリ菌の話 ピロリ菌は、胃の中に生息する細菌で、日本人では50歳以上の人の80%近くがピロリ菌に感染しているといわれています。ピロリ菌はどのような特徴をもった細菌なのか、ピロリ菌に感染していることをどうやって調べるのか、ピロリ菌の除菌治療にはどのような薬が使われているのかについてお話します。 小幡 由紀
109 抗生物質の効かない細菌ってなに? ペニシリンなどの既存の抗生物質が効かない細菌(耐性菌)が世界各地で広がっており、大きな社会問題となっています。抗生物質が効かない原因の一つに細菌の菌体内で抗生物質を分解して不活化する酵素の産生が挙げられます。この授業では、抗生物質の歴史や最新の耐性菌の情報も含め、どうして抗生物質が効かなくなるのかをわかりやすく紹介します。 黒崎 博雅
110 呼吸のしくみとその障害 私たちは、酸素を取り込み、エネルギーを作り出して生命活動を維持しています。そして、産生された二酸化炭素を体外に排出しています。この酸素と二酸化炭素の外界-血液間の交換を(外)呼吸と呼びます。通常、呼吸は無意識のうちに行われますが、話したり、歌ったり、自発的に息を止めたりなど、自分の意思で呼吸を調節することもできます。本講では、左右非対称な肺や気管支の構造をはじめ、うまく呼吸できない換気障害についてなど呼吸についてのお話をします。 小崎 康子
111 薬の効き方(個人差と遺伝的多型) 多くの薬はヒトの体の中に吸収されたあと、薬物代謝酵素という酵素によって代謝され構造が変化したのちに体の外に排泄されます。この薬物代謝酵素には、活性の強いヒトと弱いヒトがある場合が知られています。ちょうど、お酒に強いヒトと弱いヒトのような個人差と似ています。このような、薬を代謝する働きの個人差によって、どのようなことが起こるのかを説明したいと思います。 佐伯 憲一
112 肺癌の治療
―特に外来治療について―
どの部位の癌でも同じですが、早期に発見され局所に癌がとどまっている場合には手術や放射線治療が行われます。しかし、進行して全身に転移がある場合には抗癌剤の治療が選択されます。以前は副作用が強く入院しないと治療ができないことが多かったのですが、最近では治療薬の進歩とサポーティブケア(副作用対策; 例えば嘔気や嘔吐の対策、白血球減少の対策など)がうまく出来るようになったため外来でも治療が可能になってきました。なぜ外来で治療ができるようになったのか、もう少し詳しくお話しします。また、外来で治療できることのメリットや注意点についてもお話していきます。 鈴木 隆二郎
113 DNAの話 生物の遺伝情報を担う物質であるDNAが2重らせん構造をもつことがわかってから、ヒトの細胞がもつ遺伝子の総体であるヒトゲノムが解読されるまで50年かかりました。むしろ50年しかかからなかったのは驚きですが、DNA解析技術は最近さらに進んでいます。なぜDNAが注目を集めるのか、どんな役にたつのかお話しします。 田平 知子
114 感染症入門:新しい感染症、恐ろしい感染症 2009年に新型インフルエンザの出現と世界的な流行が起きました。日本でも2009~2010年には160万人以上が感染し200人近い方が亡くなりました。当初予想されたよりも病原性の低いインフルエンザだったため、たいしたことはないと捉えてしまった方も多いのではないでしょうか。また近年ではデング熱やジカ熱などの感染症も国内での流行やその可能性が予測されていますし、薬剤耐性菌による院内感染も深刻な問題です。日本人の死亡原因の第3位は肺炎ですが、その多くが感染性肺炎です。インフルエンザに限らず、あなたやあなたの身近な方たちにも常に感染症の脅威はあります。この授業では、いくつかの感染症を例に挙げてその予防や治療について、入門編をわかりやすく紹介します。あなたも微生物感染症を身近な問題として考えてみませんか。 塚本 喜久雄
115 ワクチンとその効用 ワクチンは、私たちのからだにそなわっている生体防御のメカニズムを利用した微生物感染症に対する予防薬です。特に重篤になる微生物感染症についていくつものワクチンが開発され、撲滅あるいは撲滅まであと一歩という感染症もあります。しかしワクチンを適切に利用して普及が進まないと、その効果は充分に発揮できません。そうしたことが要因で、2007年、10代~20代の若者に"はしか"が大流行したことは記憶に新しいところです。また風疹や百日咳などの感染症も、近年増加傾向にありますが、これらもワクチンで予防可能な感染症です。一方最近では、ガンを予防するワクチンも開発されています。この授業では、ワクチンがどのようなはたらきを持つのか、私たちが健康に暮らしてゆくうえでうまく活用するには、といったワクチンの基礎をわかりやすく紹介します。 塚本 喜久雄
116 免疫とがん がんは日本人の死亡原因の第1位です。近年、がんの発症メカニズムが分子レベルや遺伝子レベルで詳しくわかってきました。一方で私たちの体に備わっている免疫系は発生初期のがん細胞を排除する役割を担い、がんの発症を抑制していることもわかってきました。この授業では、がん細胞の特徴や発がんメカニズム、発がんを抑制するメカニズムについていくつかの例を紹介し、抗がん剤、特に最近次々に開発されている抗体を利用した分子標的治療薬のはたらき(ミサイル療法)についてわかりやすくお話しします。 塚本 喜久雄
117 アレルギーと新しい治療 食物アレルギーによって起こる生体反応(アナフィラキシー)は命に係わる重篤な反応で、近年でも小学生が死亡する事例が起こっています。また花粉やハウスダストによるアレルギーは、現代の国民病ともいえるほど患者が増えています。こうしたアレルギーのメカニズムは詳しくわかってきて、症状を抑える薬が多く使用されています。最近ではこうしたアレルギーを根本から治療する安全な方法が開発されてきました。この講義ではアレルギーのメカニズムと新しい治療についてわかりやすくお話しします。 塚本 喜久雄
118 血圧とは? 我々の体には、絶えず心臓から体のすみずみまで血液が流れ酸素と栄養が供給されています。血圧はこの流れを維持するための重要な仕組みです。血圧はどのようにして調節されているのか、血圧に関するどのような病気があるのか、どのような治療薬があるのか等についてお話します。 津嶋 宏美
119 脳の話 我々は外界から様々な刺激を受けているにもかかわらず、生命維持に重要な機能-例えば血圧、呼吸、血糖値、体温などは一定に保たれています。これらの調節に脳が重要な役割を果たしていることがわかっています。脳は、その他記憶、感覚、運動や精神活動にもかかわり多彩な機能を持つ複雑な組織です。また、脳の機能異常が原因の病気―BSE、パーキンソン病、拒食症、認知症等―も多く、脳への関心が高まっています。今回、脳の構造、機能、病気、治療薬についてお話します。 津嶋 宏美
120 くすりと上手く付き合う方法教えます 現代は、様々なくすりが星の数ほど存在します。
お医者さんから処方されたくすり、街の薬局で売られているくすりから、コンビニで売られているくすりまで、私たちの身近には、たくさんのくすりが氾濫しています。これらと上手く付き合うためにどんなことに心掛けたら良いかを薬学的知識を含めて一緒に考えてみましょう。
中尾 誠
121 自然は薬の宝箱 古くから身近な植物が薬草として用いられています。漢方薬のように何種類もの薬草を組み合わせて、複雑な効き目を発揮する伝統薬もあります。薬草そのものを利用するばかりでなく、植物や海の生物から有効成分をとりだして、医療の現場で実際に使われている物質(化合物)も数多くあります。自然の中からどうやってそういう物を見つけて物質を特定していくか、また、どれほど多様なものが自然界にはあるか、自然の中にある薬の素について化学の立場からお話します。 永津 明人
122 傷は乾かした方が早く治るか?湿らした方が早く治るか? 傷は乾かすよりも清潔にし、湿った状態に保った方が早く治ることをご存知でしょうか。傷を治す時には軟膏を使います。使い方次第で傷を早く治せます。軟膏を手に塗って感触を試しながら、傷を治すときにどのような軟膏を使ったら良いのか、軟膏にはどのような成分が含まれているのか解説します。 野田 康弘
123 どうして消臭スプレーでにおいが消えるのか? 消臭スプレーだけでなく、石けん、シャンプーにリンス、消毒剤など身近な日用品には界面活性剤という成分が含まれています。また驚くべきことに私たちの体を作っている一つひとつの細胞もこの界面活性剤で包まれています。界面活性剤の世界についてお話しします。 野田 康弘
124 不思議発見!
からだの中は機械仕掛けで精巧にできている
からだの中はセンサー一杯でお互いに関連し合っている!知るのはいつ!今しかない!臓器のもとは細胞だよね。でも、形は一緒じゃないよ?器官毎に違うよね。では、それらをマクロ(目で見たまま)とミクロ(顕微鏡の世界)とで観てみると何がみえてくるのだろう。ついでに、どうやったらそれらの細胞が見えるかについても学んでしまおうよ!そうすれば病気について新たな発見ができ、君もノーベル賞にノミネートされるかも?さぁ、君たちのからだの中の不思議な世界をミクロの戦士となって探検・研究してみよう。 野々垣 常正
125 くすりのいろいろな形 くすりにはいろいろな形のものがあります。エアゾール、カプセル、顆粒、坐剤、散剤、錠剤、注射、点眼、トローチ、軟膏などいろいろです。こういったくすりの形を剤形といいます。どうしてこんなにいろいろな剤形があるのでしょうか。これらのいろいろなくすりの形のうち、たとえばみなさんにとってなじみの深い錠剤についてみてみましょう。錠剤はどうやって作るのでしょうか。また、錠剤は呑み込むものだけではありません。舌の下に入れておいたり、頬の内側に置いたり、皮下に埋め込んだりするものもあります。このようなことがらについて、概説する予定です。 日野 知証
126 くすりはなぜ「効く」のでしょう? 頭が痛いときは頭痛薬を飲みますし、風邪を引いたときは風邪薬を飲んだりすると思います。当たり前ですが、頭痛薬を飲むと頭痛が治りますし風邪薬を飲むと鼻づまりなどが良くなります。しかし、この「当たり前」はなぜ起こるのでしょうか?この授業では、身体のしくみをほんの少しだけ詳しく知ることによって、「当たり前」を「科学」として理解できるようにしてみたいと思います。みなさんのからだは、精密機械以上に複雑なしくみによって動いていることを理解して頂くことによって、自分の身体にも少しだけ興味を持って頂ければありがたいと思います。 福石 信之
127 くすりの飲み合わせについて
≪9月より開講≫
2種類以上のくすりを飲み合わせることによりくすりの作用が強くあらわれ、これが副作用につながってしまうことがあります。また、逆にくすりの作用が弱められ、期待されるくすりの効き目が出ないことがあります。このことを「薬物相互作用(くすりの飲み合わせ)」といいます。この「くすりの飲み合わせ」についてお話します。 水谷 秀樹
128 脳に働く油脂 魚を食べると頭が良くなるという話は聞いたことがあると思います。魚にはDHAやEPAと云った脂肪酸が多く含まれており、それらが脳機能と関係していることが明らかになっています。このように食べる油脂の種類で脳機能を含めた生体への影響が色々あります。では、これら油脂はどのように働いているのか?現在も様々な研究によって解明が進められています。これらの最新の知見を含めて平易に紹介したいと思います。 宮澤 大介
129 クスリとの付き合い方 クスリをリスクにしないために、物質を情報でコントロールし患者のために扱う仕事が薬剤師。薬剤師から、皆さんに伝えたい、クスリとより安全に付き合うためのポイントを3つ伝授したいと思います。 矢野 玲子
130 脂肪細胞と肥満 肥満は脂肪細胞に中性脂肪が過剰に蓄積した状態であり、様々な生活習慣病の要因となります。脂肪細胞の中には脂肪滴とよばれる袋があって、その中にどれだけの脂肪が溜まるかによって肥満と痩せが決まるのです。それでは脂肪はどのように脂肪滴に蓄えられ、どのように分解されるのでしょうか。そしてからだのエネルギーバランスに脂肪細胞はどのような役割を果たしているのでしょうか。授業では脂肪の蓄積と分解の機構など、脂肪細胞のはたらきについて説明します。 山口 智広
131 肥満とダイエットと病気 近年、肥満(BMI≧25.4kg/m2)の頻度は、増加しています。これと同時に、コレステロール値、血糖値も高い成人が増えています。これらは、生活習慣に密接に関係し、食生活の欧米化と運動量の低下にあるようです。これらの病気の大敵は、1つには肥満です。でも、間違ったダイエットをすると、かえって病気を引き起こすこともあります。将来、メタボにならないために、肥満とダイエット、病気について一緒に考えてみましょう。 吉川 昌江
132 環境にやさしい化学 地球環境とその汚染に関連する問題は、近年重要なテーマの一つに上げられています。大学のような研究機関であっても例外ではなく、全ての面において今や環境問題を踏まえた方法論の確立が重要視されています。ここでは、有機化学の立場から最近行われている取り組み、また環境にやさしい化学反応等を紹介いたします。 渡邉 真一
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